お役立ち情報
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お正月に欠かせない『おせち』について、保育園で子ども達に説明してみましょう。お正月の時期になると普段何気なく食べているおせちですが、料理を詰めるための重箱や押せり料理一つひとつに意味があることをご存知でしょうか?子どもにおせちを説明することは、日本の伝統的な風習について学ぶ良い機会となります。今回は、子どもに分かりやすくおせちについて説明する方法や理解を深められるアイデアを紹介します。
■目次
おせちとは、お正月に食べる料理のことです。
古くから日本に伝わり、現在もお正月に欠かせない大切な風習の一つとして受け継がれています。
栗きんとんや伊達巻、昆布巻などのおせち料理が重箱の中いっぱいに敷き詰められ、元日の食卓をきらびやかにしてくれるのが印象的ですよね。
最近では、伝統的なおせちに加えて洋風や和洋折衷、中華などのオードブルが増え、時代に合わせて多種多様なおせちを目にするようになりました。
そんなおせちには、込められた意味やお正月に食べる理由があることをご存知でしょうか?
おせちについて理解したうえで、子ども達に説明してあげれば、日本の伝統的な風習に興味を持つきっかけになるかもしれません。
”おせち”という名前は、『節日(せちにち)』という言葉が由来です。
節日とは、季節の変わり目の祝日のことをいい、弥生時代には、節日に神様に感謝し料理をお供えする習慣がありました。
そして、奈良時代や平安時代になると、朝廷で節日をお祝いする『節会(せちえ)』という宴が行われ、そこで振る舞われた料理を『御節供(おせちく)』と呼んでいました。
その後、江戸時代になると庶民の間で広がり、節日に食べる料理を『おせち料理』というようになったのです。
このように、元々おせちは、節日に食べる料理として親しまれていましたが、現在はお正月に食べるものだけを指すようになりました。
毎年何気なく食べるおせちですが、おせちにはきちんとした意味が込められています。
以下では、そんなおせちにまつわる疑問について紹介します。
お正月におせちを食べることには、日本の節日の中でも一番大切な日であり、新しい一年でもあるお正月をお祝いするという意味が込められています。
また、昔からお正月の三が日(1月1日〜1月3日)の間は、縁切りや悪(あく=灰汁)を出すという意味から火や刃物を使うことは好ましくないとされています。
このように料理ができない三が日のために、日持ちがするおせち料理を年末に作ってお正月に食べるというわけです。
おせちを重箱に入れる理由は、「おめでたいことを積み重ねる」という意味が込められているからです。
そもそも重箱とは、お祝いなどのおめでたい日に食べる料理を入れる箱のことです。
二段から五段に積み重なり、最上段には蓋があります。
基本的におせち料理を入れる重箱は四段重であり、上から”一の重””二の重””三の重””与の重”といいます。
また、重箱は蓋がついていることから、食べ物を保存しておく容器としての役割も。
加えて、重箱の段数によって入れるおせち料理は決まっており、きちんと意味もあります。
四段重それぞれに入れる代表的なおせち料理は、以下の通りです。
一の重 | 祝い肴(いわいざかな) | 数の子、黒豆、かまぼこ…など |
---|---|---|
二の重 | 口取り/酢の物 | 伊達巻、栗きんとん、昆布巻…など |
三の重 | 焼き物 | ぶりの照り焼き、えびの塩焼き、鯛…など |
与の重 | 煮物 | 金柑の甘露煮、野菜のお煮しめ、筑前煮…など |
おせち料理は、地域によって種類や品数が異なりますが、一般的には約20〜30種類です。
料理一つひとつに意味があり、願いが込められています。
代表的なおせち料理の種類と、それぞれの意味については以下の通りです。
●黒豆・・・
黒く日焼けするくらいまめに、勤勉に働けるように。●数の子・・・
子孫繁栄や子宝に恵まれるように。●栗きんとん・・・
金運を呼び、お金に困らないで暮らせるように。●伊達巻・・・
学問成就や文化の繁栄、知識が増えるように。●紅白かまぼこ・・・
半円形の形が”日の出”に似ていることから使われています。●えび・・・
腰が曲がるまで健康で長生きできますように。●鯛・・・
「おめでたい」と掛け合わせていることから、お祝い事にふさわしいとされています。●ぶり・・・
出世できますように。
●レンコン・・・
先が見通せる、明るい未来になりますように。
●たけのこ・・・
子どもが健康で立派に成長しますように。
子どもに分かりやすくおせちについて説明する方法は、以下の通りです。
乳児に向けて説明する場合は、おせちがどのようなものかを説明してあげると良いでしょう。
その際、おせち料理に入っている食べ物を伝えてあげると、イメージしやすいかもしれません。
また、幼児に向けて説明する場合は、あわせておせちの由来について簡単に説明してあげると良いでしょう。
口頭だけでなく、スケッチブックやマグネットを使ったシアター形式などの工夫をすれば、おせちについて分かりやすく伝えられておすすめです。
>>>あわせて読みたい「簡単に作れるスケッチブックシアターとは?ねらいや作るポイント」
>>>あわせて読みたい「保育士が簡単に作れるマグネットシアターって?ねらいやアイデア」
せっかくであれば、おせちという日本の伝統的な風習について興味を持ってもらいたいですよね。
以下では、保育園でおせちについて理解を深めるアイデアを紹介します。
おせちにまつわる絵本を読めば、子ども達の理解も深まることでしょう。
絵本の主人公がおせちの準備をしていたり、おせちの具材がキャラクターになったユニーク絵本だったり…
おせちを題材にした絵本を読むことで、おせちについて楽しく学ぶことができます。
読み終わった後には、実際に子ども達も「食べてみたい!」と興味を持つかもしれません。
>>>あわせて読みたい「【お正月の絵本】年齢別!読み聞かせにおすすめ絵本9選」
保育園で実際に子ども達と一緒におせち料理を作るのもおすすめです。
おせち料理の意味を説明したうえで作れば、作る大変さも楽しめることでしょう。
作る料理をクラスごとに決めて担当し、最後にみんなで美味しく食べるイベントを開催するのも良いですね。
実際に料理することが難しい場合は、おせちの製作遊びをするのでも十分楽しめます。
空き箱やトイレットペーパーの芯、アルミホイルなど、身近な素材を使って自分だけのオリジナルおせちを作ってみましょう。
製作遊びを通して、実際のおせち料理の作り方やそれぞれの由来を知るきっかけにもなります。
>>>あわせて読みたい「保育園でお正月の製作遊びをしよう!壁面にも使える製作アイデア」
今回は、日本のお正月に欠かせない『おせち』について解説しました。
おせちの歴史は、弥生時代まで遡り、時代とともに変化しながら今もなお親しまれている伝統的な風習です。
おせちには、料理を詰める重箱から料理そのものまで、一つひとつにきちんした意味や願いが込められています。
子どもに説明する際は、スケッチブックシアターや絵本を用いると、それぞれの意味について深く理解することができるでしょう。
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