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保育士は3Kといわれることがありますが、この言葉がどういう意味で、どういう背景からきたのかご存知でしょうか? 3Kという言葉に対して、マイナスのイメージを持っている保育士は多いことでしょう。実は最近では、3Kだけではなく、6Kや新3Kという言葉も出てきています。今回は、3K・6K・新3Kそれぞれの意味や、保育士が3Kといわれる理由について解説します。
■目次
3Kとは、労働環境が悪い職場のことで「きつい・汚い・危険」をローマ字表記(Kitsui・Kitanai・Kiken)したときの頭文字3つが由来となっています。
1980年代のバブル全盛期に使われ始め、1989年には流行語にもなっています。
当時はマスコミや販売職など華のある職業が人気で、過酷な職業が敬遠されていたことから生まれた言葉のようです。
現在3Kを指す代表的な職業は、看護師と介護士、そして保育士です。
ほかにも、ブルーカラーといわれる、作業服を着て肉体労働などの仕事をする業種を指すこともあります。
以下では、3KそれぞれのKが指す意味を説明します。
保育士は、子どもと遊ぶだけで楽な仕事だと思われることがあります。
就職する前に「子どもと遊んで給料がもらえる」とワクワクしていた保育士もいるのではないでしょうか。
しかし、子ども達の前では笑顔で遊んでいる保育士も、笑顔の裏では驚くほど体力を使っているのです。
日々の保育に追われながら、たくさんの書類を書き、行事の際には重たい荷物をテキパキと動かすことがよくあります。
子どものおんぶや抱っこも日常茶飯事です。
コルセットや肘膝のサポーターをしている保育士も少なくないでしょう。
それに加えて保護者の対応があり、精神的にも疲労があります。
毎日子どものオムツ交換をする保育士。お漏らしをする子どももたくさんいます。
また、ときには体調不良の子どもが嘔吐してしまうことも……。
排泄物の処理は汚いというイメージがあります。
しかし保育士は、排泄物や吐しゃ物の処理をしながら、子どもの体調の変化を確認しなければいけません。
また、感染防止のためにほかの子ども達を隔離し、除菌も同時に行います。
保育士自身が多少汚れてしまっても、気にしている暇はありません。
保育士は、子どもを危険から守るために、常に目を配っています。
保育園は、感染症が蔓延する可能性もある職場です。
しかし、一般的に3Kの「危険」が指すのは、建築現場での作業など、自分自身が命の危険にさらされる内容のものが多いようです。
これは、保育士にはあまり当てはまらないという意見もあります。
>>>あわせて読みたい「保育士がワークライフバランスを確保するには?働き方を紹介!」
上記の3Kに加えて、新たな3Kを加えたものが6Kです。
新たな3Kとは「帰れない・厳しい・給料が安い」の3つ。
場合によっては「気を遣う」が使われることもあります。
これらは保育士にはどれも当てはまるようです。以下で詳しく解説します。
保育士は仕事量が多く、定時で帰れる人は少ないのではないでしょうか。
行事の前や行事当日は特に、準備や後片付けで帰りが遅くなります。
保育園の行事は、主に次のようなものがあります。
多くの保育園には、目まぐるしい量の行事があります。
保育士は、日々の書類作成と並行して行事を抱えているため、残業が当たり前になっています。
シフト制で早番のときは「残って仕事ができる日」という感覚さえあるのです。
>>>あわせて読みたい「【保育士の残業問題】原因と残業時間削減のためにできること」
保育士の仕事は、体力的にも精神的にも、給料が割に合わないといわれています。その点では、厳しい仕事でしょう。
保育士は子どものお手本になる存在のため、身だしなみにも決まりがあり、規則が厳しいと捉える人もいます。
また、人手不足により、トイレに行く時間もままならないという厳しい状況があります。
保育士は、あらゆる「K」が当てはまる職業ですが、笑顔で元気に動き回る必要があるため、押しつぶされてしまう人もいます。
保育士の給料が安いというのは、離職理由の代表的な理由になっています。
子ども達の安全のために神経を使う仕事にも関わらず、給料の少なさに不満を抱えている保育士もいるかもしれません。
「子どもが好きだから」という気持ちだけで働いている方はよいですが、家族を養うとなると、やはり不満は募ってしまうでしょう。
また、保育士には手書きの書類作成や手作りの壁面飾りなど、アナログな業務が多いのも特徴です。
そうして時間に追われる割には給料が少ないため、就職後すぐに辞めてしまう人もいます。
>>>あわせて読みたい「知らないと損!保育士の給与が増える経験加算とは?」
保育士は多方面に気を遣って働いています。
仕事で忙しい保護者に対しては、子どものためにお願い事をするだけでも気を遣ってしまうでしょう。
話し方一つで、保護者の捉え方が変わることもあるため、様子を伺いながら適切に話をしなくてはいけません。
また、職場内では揉め事や人間関係の悩みなどが見受けられ、スムーズな連携をとるために気を遣わなくてはいけません。
>>>あわせて読みたい「保育士の人間関係のストレスとは?良好な関係を築く方法も紹介」
3Kだと保育士には完全に当てはまらないということで、さらに新3Kが作られています。
「きつい・給料が安い・気を遣う」の3つです。
ほかにも「休暇がない・腰が痛い・婚期を逃す・化粧ノリが悪くなる」など、保育士らしい言葉を組み合わせて表現されることがあります。
保育士業務は多岐にわたるため、勤務時間内になかなか終わりません。
残業をするか、休日に家で行うしかないのです。
また、有給休暇が取りづらく、休暇はなくて当たり前という暗黙の了解がある園も存在します。
そのような園の場合は、有給休暇を取得できたとしても、行事を避け、同じクラス担任と被らないように配慮する必要があります。
希望する日に休むことができず、不満を抱えてしまう保育士もいるでしょう。
>>>あせて読みたい「【保育士の有給】有給休暇の仕組みと取りやすくするコツを解説」
保育士のなかには、たくさんの子どもを毎日抱っこして、腰を痛める人がたくさんいます。
なかには、コルセットを巻きながら仕事を続けている保育士も……。
ギックリ腰は保育士の職業病ともいえるでしょう。
筋トレやストレッチで体を整えていても、重たい荷物を頻繁に運んでいては、体の回復が追いつきません。
腰だけに限らず「首が痛い」「肩が痛い」も同じくKが当てはまります。
>>>あわせて読みたい「保育士の辛い腰痛は仕方ない?腰痛の原因と対策を知ろう」
保育士には子どもが好きな人が多いため、早く結婚して家庭を持つイメージがあります。
しかし、担当している子ども達を我が子のように可愛がり、卒園まで見届けたいと思っている保育士は少なくありません。
途中で産休や育休に入るのは寂しいものですが、子ども達の卒園を最優先に考えていると、婚期を逃すのではないかと不安になってしまいます。
責任感のある保育士ほど、自分を優先させるのが難しいのです。
こちらは看護師など、女性が多い職場でいわれている新3Kのうちの一つで、保育士にも通じるものです。
保育士は毎日元気に外遊びをするため、日焼け止めは欠かせません。
しかし、それでも日焼けしてしまううえに、朝化粧をしていても仕事をして数時間もすれば汗で落ちてしまっています。
日焼けや疲れで肌が荒れ、化粧ノリも悪くなります。
>>>あわせて読みたい「保育士はナチュラルメイクが基本!OK・NGメイクを知ろう」
3Kについて解説してきましたが、すべての保育園が3Kに当てはまっているわけではありません。
好条件の職場を選ぶことができれば、やりがいやモチベーションを保ちながら働くことができるでしょう。
3Kに当てはまらない保育園への就職を希望している方は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
理想の条件に当てはまる求人を、アドバイザーが提案してくれますよ。
今回は、保育士目線で3K・6K・新3Kについてまとめました。
マイナスのイメージしかない3Kですが、保育士に限らず3Kと呼ばれる職業は、社会貢献度が高くなってます。
また、3Kの条件に当てはまらない保育園もあるため、ワークライフバランスを保ちながら働ける園を探してみるのもよいですね。
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