お役立ち情報
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医師や看護師など医療従事者の子どもを預かる院内保育園は、保育士の就職先として人気があります。一般の保育園とは違った特徴を持ちさまざまな魅力がありますが、院内保育園を就職先として選ぶメリットやデメリットを知りたいという方もいるでしょう。今回は、院内保育園で働くメリット・デメリットをまとめました。
■目次
院内保育園は、病院で働く医師や看護師が子育てをしながら安心して働けるよう設けられている園で、医療従事者の労働を支える重要な役割があります。
病院内に保育園があることで、医療従事者の育休取得率や復帰率を上げることができ、長期的な視野で安定したライフワークを実現することにつながるのです。
医療従事者にとってメリットの大きい院内保育園ですが、保育士にとっても院内保育園は働きがいのある職場です。
病院にはさまざまな立場の人が勤務しており、みんなで切磋琢磨して働ける環境は、刺激があり自分を高めてくれる要因にもなりそうです。
院内保育園と一般的な保育園の過ごし方には違いがあるのでしょうか。
院内保育園ではどのように過ごすのか、スケジュールを見てみましょう。
8:00 登園
9:00 自由遊び・おやつ
10:00 朝の会・主活動
11:30 給食
12:30 午睡
15:00 おやつ
16:00 帰りの会・降園
18:30 夕食
20:00 就寝
7:00 起床・朝食
日中の過ごし方は、一般的な保育園と変わりません。
ただ、夜間保育に対応しなければならないことが大きく異なる点といえます。
>>>あわせて読みたい「保育士業務の1日の流れを紹介!業務の流れやりがいとは?」
病院内にある保育園と聞くと、特別な資格や経験が必要になるのではないかと思われがちですが、保育士資格があれば勤務することができます。
病院内での勤務にはなりますが、入院している子どもの保育や、医療行為をするわけではないため、保育士以外の資格を取得する必要はありません。
院内保育園は規模が小さいため比較的楽なイメージを持たれることがありますが、実際はどうなのでしょう。
ここでは、院内保育園で働く保育士のメリットとデメリットを見ていきます。
保育士から見る院内保育園のメリットは下記のようなものがあります。
ほとんどの院内保育園は、少人数制の異年齢保育を行っています。
定員が10名以下というところも多いため、一人ひとりの子どもたちと密に関わることができます。
この‘‘ゆったり”保育できるところに魅力を感じ、就職または転職先として選ぶ保育士は少なくありません。
>>>あわせて読みたい「異年齢保育とは?」ねらいやメリット、おすすめの遊びなど」
院内保育園でも行事や季節のイベントは実施されていますが、一般の保育園に比べて規模は小さく、保護者が参加しないケースがほとんどです。
そのため、行事に伴う企画や準備の負担が少なく、保育士の業務量に影響しにくいという点がメリットとして挙げられます。
保育士を悩ませる要因として持ち帰りや時間外労働などがありますが、事務作業やクラス運営がない院内保育園ではこのようなことはほぼありません。
勤務時間内に仕事を終わらせることができ、メリハリのある働き方が可能となります。
自治体からの補助金で運営されている一般の保育園とは違い、病院や企業が運営主体の院内保育園は比較的給料が高く、年2回ボーナスをもらえるところも多いです。
また、規模が大きい病院では病院の職員と同じ福利厚生が受けられることもあり待遇も充実しているといえます。夜間勤務があれば、収入をさらにアップさせることができます。
病院の中や近隣区域に保育園があるため、子どもの怪我や急な体調不良があった場合でもすぐに医師に診てもらうことができます。
いざという時の体制が整っていることで、保育士としても安心して保育に専念できそうです。
たくさんのメリットがある一方で、デメリットとしては次のようなことが挙げられます。
院内保育園の保育時間は、病院職員の勤務時間に合わせて対応していかなければなりません。
そのため、保育士にも柔軟な働き方が求められます。
24時間保育に対応していたり夜勤があったりする保育園では、シフト制で交代しながら働くため生活リズムが崩れがちになることも。
まだ入職したばかりで慣れないうちは、不規則な勤務に悩まされるかもしれません。
>>>あわせて読みたい「保育士の夜勤の仕事って?仕事の流れやメリット・デメリットなど」
院内保育園では、年齢の異なる子どもたちを同じ部屋で保育するため、年齢によって対応の仕方を変えるなど個別の配慮が必要です。
最年少の子どもと最年長の子どもが同じ空間で楽しめる工夫を考えるなど、年齢に適した環境づくりが求められます。
院内保育園は、クラス活動のように決められた保育活動がないことや行事が少ないことから、変化の乏しい単調な保育になりやすい傾向があります。
また、園庭や運動できる場所がない施設もあるため、遊びの幅が広がりにくかったり長時間の保育を退屈に感じさせてしまったりといったこともあるようです。
保育士は、さまざまな業務を経て保育の知識や知恵を習得していくものです。
一般の保育園で経験する担任業務や行事の企画・準備などは院内保育園では経験できないため、ノウハウが身に付きづらいというデメリットがあります。
そのため、自分自身で知識を習得しさまざまなことを学んでいく姿勢が大切となります。
少人数の子どもを預かる院内保育園は、保育士の数も少なく配置されています。
保育士の人数が少ないということは役職が少なく、長年勤めても昇進・昇級につながりにくいことがデメリットとして挙げられます。
役職のある保育士が辞めない限り、キャリアアップしていくことは難しいかもしれません。
ここまで、院内保育園で働く上でのさまざまなメリットとデメリットを見てきました。
院内保育園と一口で言っても、その規模や特徴はさまざまです。
一般的な保育園と変わらないような環境のところもあれば、病院の中に併設されているところもあります。
勤務体制においても、夜勤がないところや24時間体制のところなど、働き方にも差が見られます。
求人サイトには、保育士向けのたくさんの求人が掲載されています。
院内保育園で働きたいと思ったら、まず自分が譲れない希望条件を明確にしておくことが大切です。
多くの求人情報に目を通すうちに、自分に合った職場や相性の良さそうな保育園を見極められるようになるでしょう。
また、求人サイトの情報だけでは分からない保育園の雰囲気も、実際に見学することで感じることができ働くことがイメージしやすくなります。
気になる求人が見つかったら、見学してみることも検討しましょう。
今回は、保育士が院内保育園で働くメリットとデメリットをご紹介しました。
医療従事者の保護者を支える院内保育園で働くことは、社会的にも大きな意義があり保育士として大きなやりがいを感じられそうです。
今後も院内保育園のニーズは増えていくものと予想され、保育士の働き方の選択肢を広げることにもつながるでしょう。
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