お役立ち情報
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新卒保育士を対象に行われる、入職前・入職直後の新人研修について解説します。新人研修は、実際に保育現場に立つ前に行う貴重な勉強の機会。この研修に一生懸命参加することで、今後の保育士ライフが楽しいものとなるといっても過言ではありません。目的や内容を知り、有意義な時間を過ごしましょう。
■目次
新人研修とは、新卒保育士・新人保育士を対象に、入職前(3月)あるいは入職後(4月)に行われる研修。
保育現場に出る前に、研修を通してさまざまな知識を身につけることが目的です。
一般的に保育園を運営する法人や保育園独自で実施され、入職を控える保育士は全員参加が必要になります。
新人研修は特に、社会人1年目の新卒保育士にとっては非常に貴重な機会です。
これから社会人として働くにあたって、必要となるマナーやスキルを学ぶことができます。
保育士が新人研修を受ける目的としては、どういったものがあるのでしょうか。
保育士の仕事がどういうものなのか、この園で保育士として働く内容について改めて学びます。
新卒保育士はいざ保育現場に立っても、自由に動き回る子どもたちや保護者対応に戸惑ってしまうことも少なくありません。
実際に現場に出て働く前に働き方をイメージして、現場に出た後に仕事を行いやすくするという目的があります。
入職前やすぐに新人保育士に対する研修を行うことで、現場に出て「全く何もわからない」という状態を避けることができ、保育の質を向上させることができます。
また、入職してまもない保育士全員で保育観や保育に関する方向性を確認しあうことで、保育園全体の保育の質を上げる効果も。
新人研修は、その園での保育方針や理念について再度理解する機会でもあります。
どのような幼児教育を行い、どのような目標に向かって保育を行うのかを共有することは、園全体の連携のために大切です。
先輩保育士がこれまでどのような方針で保育を行ってきたのかについて、詳しく話を聞くことができる機会となるでしょう。
新卒保育士は、保育士以前に新社会人。
新人研修では、これから社会に出て社会人として生きていくにあたり、必要なビジネスマナーや対応方法について学びます。
子どもとばかり接することの多いイメージの保育士ですが、保護者をはじめ地域の方々や小学校の職員など、さまざまな人との接点が多い職業です。
社会人として恥ずかしい行動をすることがないよう、新人研修の場でマナーについてしっかりと学びましょう。
新人研修では、具体的にどのような研修を行うのでしょうか。
内容は園によって多種多様ですが、以下ではよく行われる研修についてまとめました。
子どもとひとくちに言えども、月齢や子どもの性格などによって接し方はさまざまです。
新人研修では、それぞれの子どもとの接し方や遊び方、叱り方について学びます。
保育士として子どもに対して正しい対応ができるように、ケーススタディなどを交えて行われることも。
また、特別に支援が必要となる子どもに対するケア方法を学ぶこともあります。
保育士として仕事をするにあたり、必要となるマナー講習を行うことも。
具体的には電話対応や保護者宛ての連絡事項の作成方法、来客時の対応についてなどを学びます。
他の保育士とのコミュニケーションの取り方や「報連相」の大切さなど、園での人間関係を円滑に進めるためのマナーについても学ぶことができます。
保育士の仕事のなかでも大切な業務である保護者対応の方法についても、新人研修で学ぶことができます。
保護者に伝える内容や伝え方、NGな伝え方、トラブルの報告方法などについてを、実際のケースを基に考えていきます。
保護者対応は最初は上手くできないという保育士さんが多いですが、研修でのロールプレイングや実際の対応で経験を積むことで、徐々に上達できるでしょう。
>>>あわせて読みたい「【保護者対応トラブル】原因別・事例別で見る保育士の対処法」
保育士は子どもたちと接すること以外に、指導案や連絡帳、おたより、企画書などさまざまな書類を作成する事務作業も行います。
新人研修ではその書類の作成方法や作るときのコツ、ルールについても学びます。
書類作成は日常的に行う作業になるため、回数を重ねて自分なりの効率の良い作成方法を模索してみましょう。
またパソコンを使用することに慣れていない場合は、研修前にWord・Excelの基本だけでも予習しておくと良いでしょう。
>>>あわせて読みたい「【保育指導案】指導案はどう書く?種類や書き方のポイント」
>>>あわせて読みたい「保育士さん必見!連絡帳の書き方のポイントや注意点を解説」
新人研修では座学だけでなく、実際に子どもたちの前に立つOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)も行われます。
OJTでは自分の担当となる保育士がサポートにつきながら、現場での実際の保育を通じて保育士の仕事について学んでいきます。
OJTを通じて自分に足りない技術、得意なことが何かを明確化することができ、さらなる保育技術の向上を図ることができるでしょう。
新人研修を受ける前に、以下の準備を行うとよいでしょう。
新人研修は基本的に座学で行われることが多いため、筆記用具は必須です。
また、指定された教材や冊子なども忘れないように準備しましょう。
他にもハンカチやティッシュなど、必要最低限の身だしなみグッズもきちんと揃えることがポイントです。
オフィスカジュアルやスーツ、エプロン(仕事着)など、研修で指定される服装は園や研修内容によってさまざまです。
必要となる服装は前日までに確認し、揃えるようにしましょう。
OJTなどで子どもたちの前に立つ場合は、名札やエプロンへの名前刺繍などが必要になることもあります。
>>>あわせて読みたい「【保育士の名札】保育園で使えるかわいい名札づくりのポイント」
研修の一環として、遊びのネタを作成して発表するといった取り組みを行うことがあります。
また自己紹介の練習では、とっさに手遊び歌を考える必要になることも。
すぐに使える手遊びアイデアやエプロンシアター、手袋シアターなど、遊びのネタをいくつか準備しておくと心強いでしょう。
>>>あわせて読みたい「保育士の自己紹介のポイント!子ども&保護者向けに分けて解説」
あらかじめ自分が担当する子どもの月齢が分かっている場合は、その月例の子どもの発達について復習しておきましょう。
研修では、保育士がある程度の知識を持っていることを前提に進められます。
研修の日になって「分からない…」という部分が多いと、研修が円滑に進まないだけでなく自分自身にとっても大きなストレスになってしまいます。
しっかり復習して、ある程度の知識を覚えた状態で研修に挑みましょう。
新人研修で先輩保育士は、新卒保育士の以下のような部分を見ています。
●笑顔で明るく参加できているか
●自ら学ぶ姿勢があるか
●社会人としてのマナーが身についているか
保育業務でできないことがあるのは、新人なら誰でも当たり前。
完璧に保育業務を行えるように努力することももちろん大事ですが、それ以前に笑顔や姿勢やマナーについてよく見られています。
先輩保育士は、これから一緒に仕事を行っていく保育士仲間です。
最初の研修で悪い印象を与えてしまわないように、明るさと前向きな気持ちを忘れずに研修に挑みましょう。
保育士が入職する前や直後に行われる新人研修についてまとめました。
新人研修は、特に新卒保育士にとって仕事を先行体験する貴重な機会です。
一度しかない新人研修を無駄にしないように、常に学びの気持ちを忘れず真摯に参加しましょう。
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