保育士の求人票の見方を解説!チェックしておきたいポイントとは

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求人票の見方について、みなさんはどれくらい正しく理解できているでしょうか。求人票は職場探しの際に必ず目にするものです。項目が多いため、きちんと確認できていない場合もあるかもしれません。そこで今回は、保育士の求人票の見方について詳しく解説していきます。ぜひ、理想の保育園を見つける際に役立ててください。

保育士の求人票に書かれていることは?

理想の就職・転職活動を実現させるためには、求人票に書かれている内容を正しく理解することが欠かせません。

求人票には、保育園の給与や労働条件などが記載されています。

書き方やフォーマットは企業によってさまざまですが、一般的には以下の項目が記されています。

  • 勤務地
  • 職種
  • 仕事内容
  • 施設形態
  • 雇用形態
  • 応募資格
  • 給与・手当
  • 待遇・福利厚生
  • 就業時間
  • 休日・休暇
  • 会社情報

上記の情報は、最低限明記されていることが望ましいです。

求人票を確認する際には、必要な情報がしっかり掲載されているかをチェックしましょう。

勤務地や給与に関する情報は一般的な注目ポイントですが、福利厚生や休暇などの詳細も事前によくチェックしておきたいところですね。

保育士の求人票の見方のポイント

以下では、項目別に求人票の見方のポイントを解説していきます。

勤務地

求人票には、実際に働く施設の所在地が記載されているため、通勤のしやすさを確認しましょう。

勤務地の候補範囲を広げれば、よい保育園と出会えるチャンスが増えます。

しかし、できれば通勤時間は1時間以内に収めるのが望ましいでしょう。

保育業界では、ほとんどの保育園がシフト制を採用しているため、早番や遅番のときでも負担なく通勤できることが重要となります。

通勤にかかる時間をなるべく減らして、プライベートの時間もしっかり確保できる勤務地を選ぶことが理想です。

施設形態

施設形態は、働く施設の種類に関する情報が記されています。

保育士が働く施設には、主に次のようなものがあります。

  • 認可保育園
  • 小規模保育園
  • 事業所内保育園
  • 院内保育園
  • 認定こども園
  • 託児所

保育士としての仕事内容は似ているものの、施設によって勤務時間や子どもの定員などの特色が異なります。

認可保育園や認定こども園は、多くの子どもたちに関わることが魅力です。

近年では、規模が小さい事業所内保育園や院内保育園も人気ですが、院内保育園の場合は医師や看護師の子どもを預かるため、開園時間が長くなる傾向があります。

夜間保育や夜勤があるところでは、平日の休みが多くなるというメリットもあります。

上記は施設形態の一例ですが、このほかにも保育士が活躍できる場はたくさんあります。

さまざまな求人票を見ていく中で、自分が興味のある施設をチェックしてみましょう。

>>>あわせて読みたい「認可保育園と認可外保育園の違いって?わかりやすく解説」
>>>あわせて読みたい「認定こども園ってなに?4つの種類や保育士が働くメリットなど」
 

雇用形態

雇用形態は、自分が希望するライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

  • 正社員
  • 契約社員
  • パート/非常勤
  • アルバイト

保育士として長く安定的に働きたい場合は正社員を、自分の時間もしっかり確保しながら働きたい場合はパートなどの非常勤雇用を検討してみましょう。

また、雇用形態に関わらず、一定の試用期間が設けられていることがあります。

試用期間中の雇用形態については、同様の条件となる場合もありますが、本契約とは異なる扱いになる場合もあるため、よく確認しておきましょう。

>>>あわせて読みたい「【保育士の転職の新しい考え方】パートから正職員を目指す方法」
 

応募資格

応募資格欄には、応募の際に必要となる資格や条件が記載されており、この条件を満たしていないと求人に応募することはできません。

保育士は保育士資格が必要ですが、保育補助は無資格でも応募可能な場合があります。

また、新卒の保育士や未経験の方は、“新卒歓迎”“未経験者可”と記載されている求人を、過去に保育士経験がある方は、“ブランク可”“経験者優遇”となっている求人を参考にするとよいでしょう。

保育士の資格以外にも、普通自動車免許を所有していることが募集要件として求められる場合もあります。

給与・手当

給与は一般的に、正社員は月給、パートやアルバイトは時給で記載されています。

ここで注意したいのは、正社員の月給は、額面で記載されている場合が多いということです。

額面とは、“会社からの総支給額”のことで、ここから保険料などが差し引かれるため、受け取る金額はここから若干少なくなります。

目安として、額面のおよそ80%が手取りとして受け取れる金額です。

また、試用期間が設けられている場合は、試用期間中の給与や時給が異なることがあるため注意が必要です。

パートやアルバイトは、時給だけでなく昇給や賞与の有無も確認しておきましょう。

早番や遅番をする場合は、時間外手当がプラスされることもあります。

>>>あわせて読みたい「【2023年最新】保育士の手取りはいくら?給料事情を解説!」
>>>あわせて読みたい「知らないと損!保育士に支給される手当について解説!」

待遇・福利厚生

待遇や福利厚生の欄には、以下のような記載がされています。

  • 社会保険完備
  • 交通費支給
  • 研修制度あり
  • 住宅手当
  • ユニフォーム支給 など

“社会保険完備”となっている場合、健康保険・厚生年金保険・労災保険・雇用保険の4つの保険に加入できるということを意味します。

ただし、保険の対象は主に正社員であり、パートやアルバイトは対象外といったケースもあります。

求人票に記載されている情報をしっかりチェックしましょう。

>>>あわせて読みたい「【保育士と福利厚生】転職の際に重視すべき福利厚生は?」

就業時間

就業時間は求人情報の中でも重要なポイントです。

現在、保育園は実働8時間を基本として、シフト制を取り入れているところがほとんどでしょう。

例えば、早番は7時〜16時、遅番は9時半〜18時半など、具体的な時間の記載があれば勤務のイメージがしやすいですね。

加えて、時間外労働の有無もチェックすべき項目です。

“残業ほぼなし”とわかりやすく書かれているものもあれば、まったく残業に関しての記載がない場合もあります。

時間外労働についてわからない点は、必ず応募時に質問しておくことをおすすめします。

>>>あわせて読みたい「保育士の勤務時間はどれくらい?シフト制や固定勤務別に紹介」

休日・休暇

休日・休暇の項目には、就業規則で定められている休日の日数などが記されています。

以下は一部の例です。

  • 完全週休2日制
  • 週休2日制
  • 年間休日○○日
  • 年次有給休暇
  • 産休育休制度 など

「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いをチェック

完全週休2日制と週休2日制は似ていますが、実際には異なるものです。

完全週休2日制は、毎週必ず2日の休みが確保される制度です。

ただし、具体的に何曜日が休みになるかは保育園によって異なるため、確認が必要です。

一方、週休2日制は、月に1回以上2日間の休みがあり、他の週にも1日以上の休みがあることを指します。

完全週休2日制の方が休日の数が多いため、プライベートの時間を充実させやすいといえます。

年間休日の日数をチェック

年間休日の日数もチェックしておきたい項目です。

目安として、一般的な企業の年間休日は平均120日といわれており、それを下回らないことが理想です。

また、休暇制度には有給休暇のほか、夏季休暇・年末年始休暇・育児休暇・生理休暇・慶弔休暇などがあります。

休暇の取得実績や休暇が取りやすい環境かどうかを事前に見極めることが重要です。

わからない場合は、応募時に質問してみましょう。

>>>あわせて読みたい「保育士でも年間休日120日以上ほしい!求人探しのポイントとは」

求人票を見てもイメージできない場合は?

中には限られた情報しか記載されておらず、実際の職場の雰囲気や働く環境を知ることが難しい求人票も存在します。

求人票を見ても具体的なイメージが湧かない場合は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。

転職エージェントは、求職者と企業をつなぐ存在のため、求人票には書かれていないような裏情報や、現場のリアルな声も持っています。

また、転職エージェントは希望条件に合った求人を探し出すだけでなく、面接の準備や履歴書の添削などのサポートも行ってくれますよ。

保育専門の転職エージェントに相談する!

まとめ

今回は、保育士の求人票の見方について解説しました。

ここで紹介した求人票の細かなポイントを押さえることができれば、自分と相性ぴったりの職場と出会えるかもしれません。

保育園からのアピールポイントを読み解きながら、後悔のない就職・転職を実現させてくださいね。

筆者プロフィール
ゆーの
保有資格:保育士
経歴:マーチングバンド指導やチアダンス講師として活動し、子ども好きが高じて独学で保育士資格を取得後こども園に勤務。現在は、3児(8歳・4歳・0歳)の子育てをしながら保育士ライターとして活動中。
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