保育士が入職後1ヶ月で辞める方法|年度途中でも問題ないの?

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保育士として働き始めたものの、早くも1ヶ月で辞めたいと思い始めていませんか。「3年は続けるべき?」「早期退職は転職に不利?」などの疑問や不安を抱えている保育士もいることでしょう。入職後1ヶ月の保育士は、仕事を辞めることはできるのでしょうか。そこで今回は、保育士が入職後1ヶ月で辞める方法や、今後の転職に役立つ情報などを紹介します。

入職後1ヶ月で保育士を辞めることはできる?

新しい保育園で働き始めて1ヶ月経った保育士が、早くも辞めたいと思ってしまうことは珍しくありません。

しかし、「たった1ヶ月で辞めたいなんて、自分は甘えているのでは」と悩んでしまう人もいるでしょう。

実際問題として、1ヶ月で仕事を辞めることは許されるのでしょうか。

入職してから早期退職することは、法的には問題ありません。

そのため、たとえ年度途中であっても、退職することは可能です。

法律では、以下のように定められています。

期間の定めのない雇用の解約の申入れ(正社員など)
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。
この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。

やむを得ない事由による雇用の解除(パート・アルバイトなど)
当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。

参照:民法|第六百二十七条~第六百二十八条

園によって就業規則は異なるため、「最低でも1ヶ月前に申し出なければ辞められない」と言われてしまうこともあります。

しかし、法的には2週間前までに退職したい旨を伝えれば辞めることができるため、どうしてもすぐに辞めたい場合は園に交渉するのも一つの手です。

しかし、突然の退職は周りに迷惑をかけてしまいます

自分の担当している仕事の引継ぎも考慮して、退職時期を調整しましょう。

>>>あわせて読みたい「保育士1年目だけど辞めたい…新人保育士の退職・転職について」
>>>あわせて読みたい「保育士を辞めたい新卒の方へ!辞めたいと思う理由や対処法まとめ」

まだ1ヶ月なのに保育士を辞めたくなる理由

誰もが、働き始めるまでは保育士として頑張りたいと思っているものです。
では、なぜ1ヶ月で辞めたいと思う保育士が少なくないのでしょうか。

以下では、具体的な理由について解説します。

予想よりも業務量が多い

保育士は子どものお世話以外にも、事務作業や製作、行事の企画など、さまざまな業務を抱えています。

覚えることが多いため、特に最初の1ヶ月は心身ともにストレスを抱えやすい時期だといえるでしょう。

多くの保育士は事前に業務の多さを覚悟していますが、予想と現実は違います。

働き始めてから想像以上の忙しさにショックを受け、退職を考えてしまうこともあるようです。

>>>あわせて読みたい「なぜ保育士は業務改善が必要なの?するべき理由や具体的な方法」

残業時間が長すぎる

働く前は「憧れの保育士になれるなら、残業は仕方がない」と思っていても、実際に残業や持ち帰り仕事が日常的になると、精神的な負担が限界を迎えます

ワークライフバランスが崩れ、この生活を続けることへの不安が募っていくでしょう。

また、求人票に書いてあった月の平均残業時間よりも実際の残業時間が長く、「話が違う」と不満を感じてしまうケースもあるようです。

>>>あわせて読みたい「【保育士の残業問題】原因と残業時間削減のためにできること」
>>>あわせて読みたい「保育士は持ち帰り仕事が当たり前?実態や減らすための対策を紹介」

仕事のやり方に不満がある

近年は多くの保育園でICT化が進んでいますが、まだまだ手作業のやり方を変えていない園もあります。

そのため、パソコンやICTシステムなどを使いこなせる保育士がアナログな園に就職すると、仕事のやり方が合わないと感じてしまうでしょう。

また、中途採用の場合は前の園のやり方に慣れているため、「新しい園の仕事の進め方に馴染めない」と悩むこともあるようです。

保育方針が合わない

保育士を目指す方は、それぞれが理想とする保育のイメージを持っています。

そのため、就職した保育園の方針に納得できないと、働き方に迷いが生じてしまうでしょう。

例えば、“幼児期から小学校へ向けた教育が必要だ”と考えている保育士が、“幼児期は子どもらしくのびのび遊ぶこと”を基本とする園に就職してしまうと、保育内容が理想と合わず、辞めたくなってしまうのです。

>>>あわせて読みたい「【保育士の転職】保育理念・保育目標・保育方針の違いを解説」

人間関係が悪い

実際に働き始めなければ実情がわからないのが、保育士の人間関係です。

面接で会った人事の人柄に惹かれて内定を承諾したのに、実際に働く先輩保育士がきつい性格だった……ということもあるでしょう。

「○○さんに会うのが辛い」という理由で辞職を考える保育士も少なくありません。

人間関係は職場の働きやすさに直結する問題のため、どうしても苦手・怖いと感じる先輩がいると、早期退職につながってしまうのです。

>>>あわせて読みたい「保育士の人間関係のストレスとは?良好な関係を築く方法も紹介」
>>>あわせて読みたい「先輩保育士が怖い…上手く関わる方法ややってはいけない行動は?」

保育士が入職後1ヶ月で辞める方法

実際に退職を決意した保育士が1ヶ月で辞める場合、どうすればよいのでしょうか。
以下では、入職後1ヶ月の保育士でもスムーズに辞められる方法を解説します。

やむを得ない退職理由を考える

入職から1ヶ月で退職を考える保育士の中には、保育園への不満をたくさん抱えている人もいるでしょう。

しかし、スムーズに辞めるためには、正直すぎる退職理由はNG

おすすめの退職理由は以下の通りです。

家庭の事情

親や身内の介護

自分が体調不良

配偶者の転勤

上記は深く追求しづらい内容のため、引き止められずに退職しやすい退職理由です。

「ほかにやりたい仕事が見つかった」などの前向きな理由も定番ですが、1ヶ月という早期退職の場合はあまりおすすめできません。

通勤が難しいと思ってもらえるような理由を考えましょう。

>>>あわせて読みたい「【保育士の転職】退職に踏み切る前に辞めたい理由を振り返ろう」

退職の意思を伝える

やむを得ない退職理由を考えたら、上司に退職の意思を伝えます。

たった1ヶ月で辞めたいと切り出すのは勇気がいるかもしれませんが、スムーズに退職するためにも、直接伝えることが大切です。

「お話したいことがあります」と言って、個別で話せる時間を作ってもらいましょう。

このとき「辞めるか悩んでいる」など、相談するような伝え方をしてしまうと、引き止められる可能性が高いため注意が必要です。

辞めた後のことを考える

早期退職は履歴書に傷がつくため、次の転職が難しくなるのではないかと悩んでいる保育士も多いでしょう。

実際に「また同じように早期退職されてしまうのではないか」と疑われ、選考で不利になる可能性は否定できません。

しかし、それは面接での自分の見せ方や、退職理由の伝え方次第です。

転職できないと決めつけず、前向きに次の仕事を探してみましょう。

早期退職した後の転職に不安がある場合は、保育士専門の転職エージェントを活用するのもおすすめです。

転職エージェントを使うべき理由は以下の5つです。

無料で内定までサポートしてくれる

自分の理想や条件に合った求人を探してくれる

履歴書や職務経歴書を添削してもらえる

事前に保育園の雰囲気を教えてもらえる

条件交渉や面接日程の調整などの仲介をしてもらえる

転職エージェントは、1ヶ月で早期退職した保育士にこそおすすめのサービスだといえるでしょう。

キャリアアドバイザーに相談する

まとめ

今回は、保育士が入職後1ヶ月で辞めたいと思ったときの対処法について解説しました。

どうしても職場が自分に合わない場合は、1ヶ月で保育士を辞めても問題ありません。

突然退職してしまうと周りに迷惑がかかるため、最低でも2週間前までには辞職の意思を伝えるようにしましょう。

早期退職がトラウマにならないよう、転職エージェントを活用して自分に合った職場を探すのもよいですね。

本記事を参考に、自分の気持ちを整理してみるのもおすすめですよ。

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