お役立ち情報
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日頃の保育を通して、子どもの心をつかむにはどうしたらよいのか、と悩む保育士もいることでしょう。子どもは純粋であるゆえ、楽しそうなものがあれば笑顔で寄ってきてくれますが、興味がないことには振り向いてくれません。子どもたちが物事に興味を持てるようになるかは、保育士の腕の見せどころといえます。今回は、子どもの心をつかむ方法について、保育士のためのコツやネタを紹介します。
■目次
子どもの心をつかむ保育士は、言い換えれば、子どもから好かれる保育士といえます。
以下では、保育士がすぐに実践できる子どもの心をつかむコツを紹介します。
>>>あわせて読みたい「子どもから好かれる人気の保育士とは?共通点やNGな行動など」
子どもは、笑顔の保育士が大好きです。
常に笑顔でいる保育士の周りには、自然とたくさんの子どもたちが集まりますね。
ここでのポイントは、心から楽しむこと。
多忙な中でも「子どもって可愛いな」「子どもって純粋だな」という気持ちを忘れずに、保育士自身が楽しみましょう。
日頃から、子どもと目線を合わせてコミュニケーションを取ることも大切なことです。
身長差がある保育士に上から声をかけられることは、子どもからすると威圧的に感じてしまいます。
絵本を読むときは椅子に座り、子どもに注意するときはひざまずき、子どもと目の高さを合わせて行うようにしましょう。
そして、子どもの話を聞く際も目を見て「うん、うん」「そうなんだね」と相槌を打ちながら聞いてあげることが大切です。
「すごいね」「頑張ったね」などと自分の気持ちを分かってもらえると、子どもはとても嬉しくなります。
「この先生なら分かってくれる」と安心して、また保育士に話しかけたくなるのです。
頑張ったけれどできなかった悔しさも、一声かけてあげると、次も頑張ろうという気持ちにつなげることができます。
また、「自分をいつも見てくれている」という感情を持つことができ、自立への第一歩になります。
主活動を始めるときや話を聞いてほしいとき「静かにしてください」と言ってもなかなか静かにならない経験はありませんか?
子どもは純粋であるゆえ、興味がないものには振り向きません。
そのため、「子どもを静かにさせる」よりも「子どもを惹きつけよう」という目的で行動を起こしてみましょう。
以下では、保育士が子どもの心をつかむ方法を紹介します。
大きな声を出して子どもを惹きつけようとすると、声枯れの原因となり、体力的にもきついですよね。
子どもが騒いでいるときは、それに負けない声を出すのではなく、逆に小さな声で話してみましょう。
「何をしているんだろう?」と興味を持つ子どもが静かになり、それを見た子どもたちが寄ってきて静かな雰囲気が作れます。
ただし、ひたすら小さな声で話しているだけでは飽きて離れてしまうため、話す内容が大切です。
>>>あわせて読みたい「子どもを惹きつける保育士の話し方!そのコツと雰囲気作りとは?」
絵本をはじめ、手品やパネルシアターなど、視覚的に刺激を受けるものを用いると、子どもは興味を示しやすいです。
ですが、毎回新しいものを準備する必要はありません。
子どもが好きなものがある場合は、ちょっとしたアレンジを加えるだけで、子どもは喜んでくれるはずです。
>>>あわせて読みたい「保育に役立つパネルシアターとは?ねらいや基本の作り方を解説」
身振り手振りをつけて話をすることも、子どもの心をつかむ方法の一つです。
特に「あ!」と、一点を指差しして注目させるのは効果的です。
また、ジャンプをしたり、ポーズを決めたりするといった体を動かす要素を加えると、子どもも興味を持ちやすくなります。
子どもの心をつかむネタは、発達に応じて変えていくのがポイントです。
以下では、保育士ができる子どもの心をつかむネタを年齢別に紹介します。
0歳児の場合、動くものや音、白・黒・赤などのコントラストの強い色に興味を示します。
飲み物の容器にビーズを入れて作る楽器や手袋に顔がついた人形など、色使いや大きさを考えて活用するとよいでしょう。
また、赤ちゃんに合わせてゆっくりと話したり、動かしたりすることが大切です。
怖がることもあるため、パッと一気に出すよりも様子を見ながら行うようにしましょう。
>>>あわせて読みたい「子どもが喜ぶ手作り楽器!保育に取り入れるねらいやアイデアなど」
>>>あわせて読みたい「可愛い楽しい手袋シアター!保育でのねらいや作るときのポイント」
1歳児になると、簡単なストーリーのあるお話が分かるようになります。
特にパネルシアターは大きく見えやすいため、子どもが注目しやすいです。
子どもが騒がしいときは、「もしもしかめよ」「ぞうさん」など、動物が出てくる歌を歌いながら動物の真似をして動くと、子どもたちも喜んでくれるかもしれません。
また、1歳児の場合、色々なものを取り入れるよりも同じものを繰り返し行う方が「あ、楽しいお話だ!」などと興味を示してくれます。
2歳児になると、体力もついてきて、部屋を走り回る子どもが増えてきます。
体を動かすことが楽しくて仕方ない年齢であるため、注意をしてもすぐに同じことを繰り返します。
そのため、体を動かすようなネタを用いてみましょう。
例えば、走っている最中に保育士が「ぴ!」と言って片足立ちをして見せると、子どもたちも真似をして止まるかもしれません。
簡単すぎず、難しくない動きを楽しむことがポイントです。
また、音楽をかけてダンスしたり、お化けや忍者といった動物以外のモノマネの動きを行うのもおすすめです。
3歳児になると、してはいけないことがある程度理解できるようになり、保育士の話を最後まで静かに聞けるようになる子どもが増えます。
集中力が切れたときは、「体操をしましょう!」と言って柔軟をしたり、踊ったりと体を動かすのがおすすめです。
「これできるかな?」と声かけをすれば、「できるできる!」と言ってチャレンジする子どもたちの姿が見られるかもしれません。
また、簡単なルールやクイズが分かるようになるため、子どもが参加できるクイズやシアターを行うのもおすすめです。
>>>あわせて読みたい「保育園で体操しよう!ねらいや種類、年齢別おすすめリトミック」
4歳児になると、「人の話は最後まで聞く」ということを理解できるようになるため、聞いていない子どもにはきちんと伝えるのがよいでしょう。
そして、身の回りの人に興味を持ち始める時期でもあるため、友達や保育士に関するクイズを出題して楽しむのがおすすめです。
また、人の真似をするのが上手になるため、リズムよく「タンタンタタータン、はい!」と手拍子をして真似をしてもらったり、手遊びをするのもよいでしょう。
>>>あわせて読みたい「保育園でリズム遊びをしよう!ねらいや年齢別おすすめの遊び方」
5歳児になると、年長クラスのお兄さん・お姉さんという自覚が芽生え、さまざまなことが一人でできるようになります。
また、「〇〇くんの座り方上手だね!」「〇〇ちゃんは先生の目を見てお話聞いてくれて嬉しいな!」と褒めると、周りの子どもたちが真似をする姿も見られるでしょう。
視野も広くなるため、クラスを超えて保育園全体に関するクイズや小学校に関するクイズを出題すると、興味を持ちやすいです。
また、保育士の代わりに子どもが前に立ってクイズを出せば、騒いでいる子どもたちも「楽しそう!」と反応を示してくれるかもしれません。
今回は、子どもの心をつかむ方法について、保育士のためのコツやネタを紹介しました。
子どもの心を惹きつけるためには、保育士自身が何事も全力で楽しむことが大切です。
たまには、自分が子どものときはどんなことが好きだったかなと振り返ってみてください。
子どもを目の前にして、反応を見ながら存分に楽しみましょう。
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