お役立ち情報
お役立ち情報
転職を考えている保育士の中には、給料が下がるかもしれないと不安を抱えている人もいるでしょう。実際に転職活動を始め、新しい職場で提示された給料が予想と違ったというケースもあるかもしれません。給料は仕事を長く続けるためのモチベーションの一つでもあるため、妥協せずに転職したいですよね。そこで今回は、保育士が転職する際に給料が下がってしまう理由や、それを防ぐための転職先の選び方を紹介します。
以下では、保育士が転職して給料が下がってしまう理由を解説します。
よくある事例として、幼稚園教諭としての経歴やパートタイムでの労働経験が考慮されないことが挙げられます。
例えば、元々パートでの勤務から始め、年々給料が上がっていき、経験年数も10年以上積み重ねていたとします。
そのような経歴でも、新しい保育園では1年目として捉えられ、その園での最低額の給料が支給される場合があるのです。
どのような経験が優遇されるかは、各園によって異なることを覚えておきましょう。
>>>あわせて読みたい「知らないと損!保育士の給与が増える経験加算とは?」
主任保育士の経験があっても、転職先に既に主任保育士がいる場合、その役職に就くことが難しい可能性があります。
同様に、学年主任の経験がある場合でも転職先では1年目の扱いで、すぐに学年主任に就くのは難しいことがあります。
面談の際に「将来的には主任になってほしい」と言われていても、その保証はありません。
数年間を考慮すると給料は増えるかもしれませんが、それまでの期間は給料が下がるリスクを覚悟しなければいけません。
一般的には、認可外の保育施設よりも、認可施設の方が給料が高い傾向にあります。
この差は、国からの補助金に関連しています。
また、施設の規模によって、給料だけではなく仕事内容も大きく変わります。
例えば、認可外の小規模施設で給料が高いところは魅力的に見えるかもしれません。
しかし、その分保育士の人数が少なく、一人当たりの負担が大きい可能性があるということを視野に入れておきましょう。
>>>あわせて読みたい「認可保育園と認可外保育園の違いって?わかりやすく解説」
都市部では一般的に物価が高いため、給料が地方に比べて高いことがよくあります。
さらに、都市部では保育士不足が起こりやすく、保育士を確保するために各自治体がそれぞれの処遇手当を用いて給料を引き上げるケースも見受けられます。
一方で、都市部から地方に転職する場合は、給料が下がる可能性があります。
給料日には、基本給以外にもさまざまな手当を含んだ給与が支払われます。
住宅手当・皆勤手当・通勤手当(交通費)・扶養手当などがこれに該当します。
これらの手当は各保育園で異なる支給額が設定されているため、具体的な金額は問い合わせなければ分かりません。
基本給が高くても、これらの手当がほとんどなければ、給料が下がる可能性もあるのです。
特に、通勤手当には金額や距離に関する上限がある場合がほとんどです。
>>>あわせて読みたい「知らないと損!保育士に支給される手当について解説!」
保育士の仕事は残業が発生しやすいものですが、残業手当が何時間分出るかによって給料が大きく変わります。
残業手当の支給方法は、1分単位で支払われる場合や、固定残業代としてあらかじめ数時間分が給与に含まれている場合などさまざまです。
中には、サービス残業が当たり前となり、残業手当が支払われない園も存在します。
>>>あわせて読みたい「【保育士の残業問題】原因と残業時間削減のためにできること」
2022年2月から、国が保育士処遇改善手当として補助金を支払うことになり、これによって保育士の給料が向上しました。
ただし、認可外施設など補助金をもらえないところや、補助金の申請をしていないところで働くと、手当を受け取ることができず、給料が下がってしまう場合があります。
>>>あわせて読みたい「保育士の収入が上がる?処遇改善手当について分かりやすく解説!」
以下では、どうすれば保育士が給料を下げずに転職できるのかを解説します。
今の仕事を辞めてから次の仕事を探そうとすると、退職後は一時的に無収入の状態になってしまいます。
初めは解放された気持ちで気楽に感じられますが、貯金を崩す生活が続くと精神的に焦りが出て、転職先選びの判断を誤ってしまう可能性があります。
一方、働きながらの転職活動は、面接のスケジュール調整など大変な面もありますが、冷静に考える時間があるというメリットがあります。
先述の通り、給与には各種手当が含まれることがあり、これらの手当は毎月の収入に大きく影響を与えます。
また、賞与の支給頻度や金額を事前に確認し、その総額を計算することも大切です。
基本給が高くても、そのほかの手当が低ければ、年間の総収入はそれほど高くならないかもしれません。
基本給だけに惑わされず、全体像を見極めることが重要です。
>>>あわせて読みたい「【2024年最新】保育士のボーナスは平均いくら?いつ?」
短い勤務期間で辞めてしまうと、転職の際に不利になる可能性があります。
「またすぐに辞められるかもしれない」という理由で不採用になったり、すぐに辞めてしまった理由を聞かれたりすることがあります。
したがって、可能であれば同じ職場で経験を積んでから転職することが望ましいでしょう。
さらに、クラスの責任者や学年のリーダーなどの役職を経験しておくと、転職先で有利になることがあります。
>>>あわせて読みたい「保育士が入職後1ヶ月で辞める方法|年度途中でも問題ないの?」
面接の際に給料に関する話題が出ることは一般的ですが、その際に基本給にしか言及されなかったり、ほかの手当の話がない場合は要注意です。
採用担当者から「採用後に詳しく話す」と言われ、実際に働き始めてから不利な条件を知ったとしても、すぐに辞めるのは大変です。
辞めたとしても、再び就職先を探すことになってしまいます。
そのため、採用前に基本給・各種手当・賞与などについて詳細に尋ね、場合によっては交渉するようにしましょう。
転職活動には、給与交渉まで代行してくれる転職エージェントの利用がおすすめですよ。
転職先を探していても、希望通りの条件で高給の仕事が見つかるとは限りません。
しかし、給料が下がったとしても転職した方がよい場合があるのをご存じですか。
以下で詳しく解説します。
現在勤めている保育園の労働環境が過酷であれば、一刻も早く抜け出しましょう。
サービス残業が日常的だったり、人間関係が悪かったりして精神的に追いつめられている場合、できるだけ早く転職することをおすすめします。
人手不足などを理由になかなか辞めさせてもらえない場合は転職先を先に見つけておき、スムーズに転職を実現させることが得策です。
転職直後の基本給が低くても、将来的にキャリアアップの機会が豊富な場合は給与の向上が期待できるため、転職したほうがよいでしょう。
役職に昇進すれば手当が増える可能性もあり、保育士としてのやりがいも強く感じられます。
>>>あわせて読みたい「保育士資格を活かして働ける場所は?キャリアアップや転職先など」
育児や介護などで家庭を優先させたい場合は、正社員からパート勤務などに切り替えて勤務時間を減らすのも一つの選択肢です。
給料は下がってしまいますが、事情によってはやむを得ないでしょう。
状況が落ち着いた段階で働くペースを元に戻すのが賢明です。
保育園の方針が自分の考えと合わない場合は、給料が下がっても転職を検討した方がよいでしょう。
自分の価値観に合った保育園で働くことは、やりがいやモチベーションにもつながります。
子どもたちにも影響する問題なため、自分の目指す保育方針に適した園を見つけましょう。
>>>あわせて読みたい「【保育士の転職】保育理念・保育目標・保育方針の違いを解説」
保育士が転職すると、給料が下がってしまうことがあります。
しかし、給料が下がる理由を知り、転職先の探し方に気をつければ、給料を下げずに転職することも可能です。
転職活動は大変ですが、現在の保育園の条件が悪かったり、精神的にきつかったりする場合は、転職によって環境がよくなるかもしれません。
自身の条件に合う保育園で働くためにも、賢く転職を検討しましょう。
『保育求人ラボ』は、保育士さん自分の条件に合った転職先を探すのに最適のエージェントです。
完全無料で利用していただけるため、気軽にご相談くださいね。