お役立ち情報
お役立ち情報
毎年、お正月の時期になるとお正月行事を開催する保育園も多いのではないでしょうか?お正月にまつわる行事や風習はいくつかあり、どれも日本の伝統文化です。それらの意味や由来を子ども達に分かりやすく説明して、日本の伝統文化に親しむきっかけを作ってあげましょう。今回は、保育園で楽しめるお正月にまつわる風習について、由来とあわせて紹介します。
お正月とは、その1年を幸せに過ごせるようにとやってくる年神様を、家族みんなでお迎えする行事です。
古来、祖先の霊は田の神や山の神となり、お正月には年神となって子孫の繁栄を見守ってくれると考えられていたようです。
そこで、たくさんの幸せを授けてもらうために、年神様をお迎えしてお祝いするさまざまな風習や行事が生まれたとされています。
>>>あわせて読みたい「お正月とは?意味や由来を知って子どもに分かりやすく説明しよう」
>>>あわせて読みたい「【お正月の絵本】年齢別!読み聞かせにおすすめ絵本9選」
お正月は、古くから伝わる日本ならではの行事です。
伝統行事を子ども達に伝えることは、非常に大切なこと。
お正月に親しみを持ってもらうためにも、保育園ではお正月ならではの風習を保育活動の一環として取り入れていきたいですね。
以下では、お正月にまつわる風習を、由来とあわせて紹介します。
初日の出は、その年の初めに昇る太陽のこと。
初日の出を拝むために、朝の暗いうちから眺めの良い場所へ行く人も多いですよね。
そんな初日の出が拝まれる理由は、諸説ありますが、初日の出とともに年神様が現れるといわれているからです。
また、初日の出を拝む習慣は、明治以降に盛んになったようです。
それ以前は、東西南北を拝む”四方拝(しほうはい)”が親しまれていました。
明治時代に入ると、国家神道政策が強化されたことにより、日の出を拝む習慣になったとされています。
初詣は、新年を迎えて初めて神社やお寺にお参りすること。
初詣では、その年の健康や幸せを祈願します。
初詣の由来は、平安時代の”年籠り(としごもり)”という風習だといわれています。
年籠りとは、村や家の長が神社やお寺に集まり、大晦日の晩から元旦まで寝ることなく、その地域の氏神様に祈りを捧げ続けることです。
その後、時代とともに呼び名や行事が変化し、現在では大きな神社やお寺に行くことを初詣と呼ぶようになりました。
子ども達がお正月に一番楽しみにしているお年玉は、ご存知の通り、新年をお祝いするために子どもに贈る金銭のこと。
お年玉の由来は、”年魂(としたま)”という年神様の魂が宿った鏡餅だといわれています。
昔から鏡餅には、年神様の魂が宿ると考えられており、家長はお年玉としてそのお餅を家族に配っていたそうです。
やがて、時代の変化とともに配るものがお餅から金銭に変化したと考えられています。
書き初めは、新年に初めて毛筆でその年の目標や抱負を書くこと。
一般的に、1月2日に書き初めを行うと縁起が良いとされています。
書き初めは元々、平安時代の宮中行事が起源とされています。
元日の朝に初めて汲んだ水で墨をすり、縁起が良い方角に向かって、めでたい詩歌や祝賀を書いていたことに由来するそうです。
その後、江戸時代に入り寺子屋の普及により、庶民の間で書き初めが広まったとされています。
>>>あわせて読みたい「書き初めってなに?保育園で子どもに分かりやすく説明しよう!」
獅子舞は、獅子頭という仮面を被って、祭りばやしにあわせて舞ったり踊ったりする民俗芸能のこと。
獅子舞には悪魔祓いや疫病退治などの意味が込められていることから、お正月やお祭りなどのめでたい日に行われます。
獅子舞の起源は、古代インドとされています。
日本へは16世紀の初め頃、伊勢の国(現在の三重県)に伝わり、飢饉や疫病を払うために獅子舞を舞ったのが始まりのようです。
その後、伊勢から江戸(現在の東京)へ伝えられ、江戸時代の初期頃に日本全国へ広まったとされています。
>>>あわせて読みたい「獅子舞ってなに?保育園で子どもに分かりやすく説明しよう!」
おせちは、お正月に食べる料理のこと。
栗きんとんや昆布巻、かまぼこなどのおせち料理が重箱いっぱいに敷き詰められ、お正月の食卓を華やかに彩ります。
そんなおせちは、季節の変わり目の祝日という意味を持つ”節日(せちにち)”が由来です。
起源は、弥生時代に合った、節日に神様に感謝して料理をお供えする習慣だといわれています。
おせちには、料理を詰める重箱から料理そのものまで、一つひとつに意味や願いが込められているのが特徴です。
>>>あわせて読みたい「おせちってなに?保育園で子どもに分かりやすく説明しよう!」
お正月の時期になると、必ずといっていいほどさまざまな場所で行われる餅つき。
保育園の行事として毎年実施する園も多いのではないでしょうか?
そもそもお餅の原材料であるお米の稲は、古来より神聖な食べ物だと考えられてきました。
また、お米は、生命力を高める食べ物として大切に扱われてきましたが、お餅はお米よりも生命力がより強いとされていたようです。
それゆえに、お祝い事などでお餅つきを行うようになったことが由来とされています。
>>>あわせて読みたい「保育園でお餅つきを楽しもう!ねらいや注意点について解説」
昔の日本では、年末年始の挨拶を行う風習がありました。
ですが、遠方に住んでいて直接挨拶ができないお世話になった人や大切な人、親族への新年のあいさつ回りの代わりとして年賀状を送り合う風習が定着したのです。
また、年賀状を送ることには、1年の感謝を伝えたり、信頼関係を深めるなどの意味もあります。
>>>あわせて読みたい「保育園で年賀状ごっこをしよう!ねらいや楽しむポイントを紹介」
お正月の締めくくりは、新年の無病息災を祈願したり、新年にお迎えした年神様をお見送りしましょう。
以下では、お正月を締めくくる風習について紹介します。
七草粥は、1月7日の”人日の節句”である七草の日に食べる行事料理のこと。
七草粥には、体に優しい、春の7つの草が入っており、新年の無病息災を祈願するという意味が込められています。
また、お正月終わりの胃を休めるという目的もあるようです。
七草粥の由来は、中国の七種菜羹(ななしゅさいのかん)という7種類の若菜を入れた汁物を、1月7日に食べるという習慣だといわれています。
その後、奈良時代の日本に伝わり、元々日本にあった”若摘み”という風習と結びついたことが、現在の七草粥を食べる風習の始まりのようです。
>>>あわせて読みたい「七草の日とは?七草粥の由来や食べる理由を子どもに説明しよう!」
鏡開きとは、1月11日に年神様の依り代として飾っていた鏡餅を下げて、新年の無病息災を祈願して食べること。
鏡餅を食べることには、『年神様の力を分けてもらう』という意味があります。
鏡開きの由来は、室町時代や江戸時代に武家が行っていた”具足開き”という行事だといわれています。
具足開きとは、床の間に飾られた具足(甲冑)に鏡餅をお供えし、1月11日に小槌で割って食べるというもの。
やがて、町人に広まり、現在まで受け継がれています。
>>>あわせて読みたい「鏡開きってなに?保育園で子どもに分かりやすく説明しよう!」
どんど焼きは、お正月に飾っていた松飾りやしめ縄、書き初めなどを持ち寄って燃やす火祭りのこと。
全国的な神社やお寺で開催され、1月15日の小正月に行われます。
どんど焼きには、家に来てくださった年神様を正月飾りを燃やした煙とともにお見送りするという意味もあります。
どんど焼きは、平安時代の宮中行事が由来のようです。
1月15日の夜に、お正月飾りや授与品をお焚き上げする”左義長”がどんど焼きの原型と考えられており、この行事が庶民に伝わって現在のどんど焼きになったとされています。
今回は、お正月にまつわる風習についてまとめて紹介しました。
お正月は、1年を幸せに過ごせるようにとやってくる年神様を、家族みんなでお迎えする行事です。
年神様からたくさんの幸せを授けてもらえるよう、さまざまな風習や行事が生まれました。
どの風習・行事も、今なお親しまれている日本の伝統文化です。
子ども達が日本の伝統文化に触れる機会にもなるため、由来とあわせて分かりやすく説明してあげましょう。
【保育求人ラボ】は専門のアドバイザーがあなたに合った保育園・幼稚園の求人をご提案させていただきます。ご不安な点やご希望などしっかりとヒアリングさせていただき、サポートさせていただきます。まずはお気軽にお問い合せください。
保育求人ラボ+(保育求人ラボ プラス)は、保育系管理職(園長職・主任職等)限定のハイキャリア向け転職サービス。ハイキャリア専門のアドバイザーが、次のステージに挑戦するサポートを提供いたします。「自分の市場価値が知りたい」「現状のキャリアで管理職は可能か?」などの相談からでもOK!まずはお気軽にお問い合せください。
Instagram・TikTok・Twitter・YouTubeにてお役立ち情報更新中!
フォロー・いいね・コメントよろしくお願いします♪